ここではないどこかから

ここどこ。フランス田舎町暮らしの中で想うこと、育児・食べること日常のこと、もっとほんわりした括りの雑感を綴りたい。

事故の顛末とクリスマスマーケット

スリップ事故から数日。皆さんの励ましのお陰でだいぶ持ち直してきた。(ご心配をおかけした皆様ありがとうございました。もう大丈夫です。)ただ一つ問題が。長く日本に住んでいた私たち家族が車をフランスで持ったのは初めてのこと。フランスではオーナー歴に応じて保険料が決まるらしく、偉く高い保険料を払わされていると夫から聞かされていた。しかも2台一度に持ったため、車両保証をけちっていたらしく、車の修理代はカバーされていなかった。修理業者から聞かされた金額に開いた口が塞がらない状態にある。けがもなく無事でよかったものの・・・ものの・・もののである。

渡仏してから無職の私。何度か就職も考えたけれど、この田舎町で外国人の私ができることは本当に限られていて、そんなことを言い訳に未だに充電期間。というか、やはり雇われて働くこと自体を半ばあきらめている。

さて、ここに来たばかりの頃、娘が学校のお友達から誕生日会に誘われた。田舎なのでプレゼントが買えそうなお店もなく、持っていた折り紙で小さな折り鶴と風船を折り、透明マニュキュアで固めてピアスにしてプレゼントした。クラスではたちまち評判になり、友達のママの方が気に入ってつけてくれているという。

そこで、ちまちまと空いている時間に折り紙でピアスを作り始め、ある程度作品がたまったところでEtsyというネットショップで売り始めた。それがちょうど1年前。口コミで知り合いの間にじわじわと広まり、ネット上のほかにもアクセサリーの注文をいただいては作って差し上げたりをしていた。

そして、昨日、地域主催のクリスマスマーケットが開催され、そこへの出店を打診されていたので、ぜひにと申し込んだ。車で事故を起こしたのが、このクリスマスマーケットの数日前。夫に私の貯金から少し修理代を出すと申し出たものの、心優しき夫はまだ収入のない私を気遣い、「クリスマスマーケットの売り上げを折半して、それを修理代の一部に充てよう。」と言ってくれた。車の保険料も払っていない私には、「なんで最初から車両保証つけてないのよ!」なんて強気な文句は言えるはずもなく。

と、1年越しでちまちまと作っていた折り紙アクセサリーの初の対面販売に臨むことになった。売り上げには車の修理代がかかっている。しかし、ここのところ大雪続きのため、客足はまあまあ。そして、他にも手作りアクセサリーを扱うブースが数店。売れると見込んで大量に作っていたラインはあまり売れず。何よりも失敗したのは、一目で「折り紙」ということが分からないため、他のアクセサリーショップ同様チラ見しては去られてしまうということだった。と苦戦はしたものの、知り合いのママさんや友人たちのお陰でまあまあ売り上げることができた。

やはり対面販売はネット販売の比にならないほど効率がよい。この手の手作り市に定期的に出店すれば、定職には及ばなくても収入ができるので、出店の条件などについて陶芸をしている友人に詳しく話を聞いたりして調べてみたりしたことがある。出店にはmicro-entrepriseといって自営業の登録をし、相当の保険などに加入する必要があるということがわかった。彼女曰く、書類を送れば登録はできるというので、それについてもリサーチをしてみたら、法律が変わって数十時間の研修を受ける必要があるという。ただ、その研修を受けるには事故をした峠を越えた町まで行く必要があり、雪がおさまる春までお預けとなりそうだ。不器用な私がアクセサリー作家として起業する。まったく1年前には想像していなかったシナリオではあるけれど、少しワクワクしている。

 写真は販売商品の一部。

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