ここではないどこかから

ここどこ。フランス田舎町暮らしの中で想うこと、育児・食べること日常のこと、もっとほんわりした括りの雑感を綴りたい。

ビズが億劫な件

フランス人の挨拶は握手もしくはほっぺにチュッチュとやる「ビズ」とが2種類あって、誰に教わったわけでもないが、私の経験上、家族親戚間、友人同士、仕事ではないプライベートな関係の相手、初対面でも若者同士ではビズが適切な挨拶である。会った時と別れる時それぞれにやる必要がある。ビズをしないと失礼とまではいかないが、ちょっと感じ悪いというよりは、した方が誠実であり丁寧な挨拶になる。

一方、握手はより堅苦しい場面に使う。例えば職場の同僚などに、毎朝オフィスに着いたら一人ひとりに握手して回るし、帰りも同様だ。あとは、学校の先生と面接したり、お医者さんに診察を受ける時、年配の方々へ挨拶する時などに適用する。

私の身体には全くこのスキンシップ付きの挨拶が刷り込まれていなくて、いつも「えぃっ」と気合いを入れてこの儀式に臨む。もちろん、とても親しくなった友人などには自然と振る舞えることもあるのだが、あまりよく知らない人に対しては「えぃっ」が要るのである。

気候もすっかり秋になり、子供達も昼間は学校に行くようになり、なんとなく心がポッカリとしたモードになっている最近は、ひとり時間が心地よく、なんとなく他人との接触が億劫だったりする。まだこの地に落ち着いて1年も経っていない私の知り合いは子供繋がりや、夫の仕事繋がりの人ばかりなのだが、ビズが自然とできる程とても親しくしている人は数えるほどしかいない。しかし、家を出てスーパーや学校、保育園に行けば、微妙な距離感の知り合いがたくさん居て、みんな笑顔でビズをしてくれる。そしてちょっと立ち話をしただけですぐにさよならのビズで別れる。

しかも、フランスのマジョリティは両頬に1回ずつの計2回なのに、この地域は3回なのである。回数が1回増えたってどうというわけでもないが、「えぃっ」に更に「3回な」と指令を下し、笑顔で挨拶と世間話をしなくてはならない。だから、スーパーの駐車場などで会ってお互いの位置に距離があったら、これ幸いと手を振って、「元気〜?」と声をかけて、「またねー」と車に乗り込んだりしていた。

書きながら気がついたが、ビズもそうだけれど、やはり最近は人に接するのが億劫になっていたらしい。こんなことではいけない。田舎での人付き合いは大事だ。構成要員が限られているし自分がコミュニティを構成する一員なのだと自覚して振舞わなければならない。何より人との繋がりが自分のセイフティネットになるのだから。明日からはもうちょっと社交的に攻めて行こう。

 

因みに、フランスの地域によるビズの回数マップがあったので貼っておく。

3回の地域は結構少ない。希少なゾーンにいるのだなとちょっと嬉しくなった。

 

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