ここではないどこかから

ここどこ。フランス田舎町暮らしの中で想うこと、育児・食べること日常のこと、もっとほんわりした括りの雑感を綴りたい。

ひとり映画

さすがフランス、田舎町でも映画館はあちこちにあり、我が町の映画館は我が家のすぐ裏にある。毎夜2本ずつ上映しているのだが、田舎だからといって大衆映画ばかりを流すのではなく、日本なら銀座のミニシアター行きのちょっとマニアックな映画や、子供向け、ハリウッドものと、網羅しているのが素晴らしい。

今日は久しぶりに夫に子供達を任せて、上映時間の5分前に家を飛び出し、映画館へ。この映画館はダンディなおじさん二人と、おじさんに比べればちょい若めの映画青年が働いている。一度その若者にナンパされた経緯があって、暫く行きづらくなっていたのだが、小さな町なのですぐに彼の失態は皆んなの知るところとなり、彼も私が人妻の子持ちマダムだと知るところとなり、反省していたと人伝いに聞いたので、もう行ってもいいかという運びになった。無論、もぎりを担当していた彼は気まずそうにしていたが。

今夜はホン•ソンスーの「その後(The day after)」を観た。10年以上前、夫と初めて行った映画がこの監督の映画で、それ以来観た記憶がない。かなり直接的な性描写があって、初めての映画にしては気まずくなったのを思い出した。夫もそれは覚えていた。ほろ苦い思い出。

今回の映画は、観ながらいろんな自分の経験と重ねてしまうようなリアルさが面白く、スッキリとした気分で映画館を出た。映画館の裏の広場では、ギャンゲットと呼ばれるダンスパーティーが行われていて、夜中近い今も生バンドの演奏が鳴り止まない。

フランス歌謡曲流れる中、坂道を登り家路につくと、夜空には満点の星。まるで宇宙の中に家家が浮んでいるみたいな感覚。また、「ここはどこだ?」の感覚に陥る。

帰ると夫が、今日は流星群が見えるから、1分おきに流れ星が見えるよ。という。流れ星なんか見えなかったぞと、思いながら、窓を開けて目を凝らすが、乱視の私には全部の星が消えたり浮かんだり、どれが流れ星なのかわからなかった。目に見えないものを信じることが必要だと、そんな台詞があったっけ。

 

 

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