ここではないどこかから

ここどこ。フランス田舎町暮らしの中で想うこと、育児・食べること日常のこと、もっとほんわりした括りの雑感を綴りたい。

ハーフのバイリンガル育児 〜9歳娘編〜

我が家には、この夏に10歳、3歳になる娘と息子がいる。日仏バイリンガル環境にある子供たちの言葉についての振り返りと考察。言葉の発達はもともと個人差も大きく、周りを見ると男女の差もあるようだ。年齢差や言語によっても千差万別なパターンがあると思うので、その一例として。必要な人へ参考になりますように。

ちなみに家庭内は、私が日本語、夫がフランス語とそれぞれ母国語で子供たちと会話する。夫婦間はほぼフランス語。家族間では半々で、といった環境。

娘はフランスで生まれ2ヵ月で渡日、以降小3まで日本語教育環境で育った。フランス語は、フランス人の父親とのみのコミュニケーションで、見事に2ヶ国を操るようになった。
バイリンガル環境の子供は言葉の発達が遅いという話をなんとなく聞いたことがあったが、娘はもともと言葉が早く保育園に8ヵ月から通っていたお蔭か、1歳半で夫の日本語を追い越していたし、歩くより話す方が早かったほど。日本語よりは少し劣るが、フランス語も年相応に話せるようになっていったと記憶している。
本人の素養もあったが、夫の功績も大きかった。毎朝数冊の本を読み聞かせるために、フランスからまた神楽坂のフランス語専門店から絵本を取り寄せたり、地域の図書館に多言語絵本コーナーがあったので毎週のように通ったり、テレビはなるべくフランス語のDVDを見せたりしていた。毎月幼児向けの本も購読していた。これには理由があり、日本語が話せなかった夫は最愛の娘とコミュニケーションが取れなくなることを恐れての必死の努力だったのである。
あと、思い起こせば、週に2回ほどフランスの祖母とスカイプしていたのも娘にとってはフランス語コミュニケーションの機会だったかもしれない。

そんな娘は会話力は遜色なかったが、読み書きは自然に習得できず、仲良しで友達のような父親から習う雰囲気にもなれず、小学1年生になる頃家庭教師の先生を見つけて、渡仏直前まで週に1時間ほど読み書きを習っていた。
もともとの読書好きもあって、フランスのBDと云われるアニメ漫画本のおかげで読む力はかなりついた。

ちなみに娘がハマったマンガはこちら。Ariolという小学生のロバが主人公でその他の登場人物も豚とかのマンガなんだが、ロバの割になかなかシュールに描かれていて、娘にとっては「フランスの小学生ってこんななんだ」というイメトレにかなり役立ったらしい。



そして娘は小3で渡仏、こちらでは小4の学年に編入したわけだが、当初、読み書きはかなり怪しかったものの、この数ヶ月でかなりの進化を遂げた。
先日、学年度末の面接におそるおそる行ってみると、担任からは問題なし、言うことありません、のお墨付きももらった。読解力のテストでは中学生レベルだったらしい。どうりで今では日本語の本よりフランス語の本を読む回数が増えている。

今後の課題は、日本語力の維持になるが、会話はまだしも書く力をキープしていく方法を考えなくては…と思っている。ここは田舎町なので、日本語補習校的なところには通うのは難しいため、夏の帰国で通信教育など調べてくるつもりだ。

と、娘は日本語の読み書きの基礎も身につけてからの渡仏だったが、フランス語も基礎があったからか、二言語をバランス良く身につけた成功例かもしれない。

特に綿密に計画したわけではないけれど、私達夫婦間で一貫していたのは、それぞれが母国語でコミュニケーションを取るということだ。しかも夫がしたように、外国人の親はこれでもかというくらい、あの手この手で母国語に触れさせる。我が家と同じようにしている家庭をいくつか知っているが、安定したバイリンガルに育っていると思う。

学校や幼稚園で話せなくなると困るから、と外国人の親が母国語でなくその社会の言葉で育てる家庭を何例か知っているが、ひたすら勿体無いと思ってしまう。

また、別の機会に2歳の息子編を書いてみよう。

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