ここではないどこかから

ここどこ。フランス田舎町暮らしの中で想うこと、育児・食べること日常のこと、もっとほんわりした括りの雑感を綴りたい。

帰国まであと3日 と 流動体について

なぜか、どうしてか、昨年末からフランスに住んでいる。フランスに住むのは2度目で、1度日本へ帰国してからは約9年住んでいた。フランス人の夫が帰国と転職に伴い、子供達を連れて人口2千人ほどの小さな田舎町へ移住するに至った。

フランス人の夫と結婚し子供が生まれた時から、何れはフランスに腰を落ち着けるのがいいんだろうと漠然と考えていた。私たちの東京郊外での共働きの日々の暮らしは、それぞれが息を切らして走り続けているように過酷で、長くは続けられないと思っていた。それでも、目の前にいる子供たちを育てることに無我夢中で、これといった機会も決心もつかず、あっという間に9年住んでしまった。

それがある日、フランスに帰国するチャンスが向こうから舞い込んできた。夫と私の、「(暮らしを)変えなくては」という強い想いが叶ったようだった。

と、パリでもマルセイユでもない、フランスの名も知られていない、日本人どころかアジア人もいない、この場所へスルスルと引き寄せられ、8か月が経った。

この夏は小学生の娘のために必ず帰国しようと決めていた。日本の小学校へ夏休み前の短期間だけでも通わせてやりたかったからだ。日本でほぼ育ち楽しく学校に通っていた娘から友達や学校を取り上げてしまったようで、胸が痛く、また体験入学の機会を作ってあげようと決めていた。

その帰国まであと3日。数ヶ月しか離れていないので、そこまでの恋しさはないけれど、これまでの日本の過酷な暮らしと比べれば、これからは日本への帰国はいいとこ取りのお楽しみになるんだと思うと、晴れやかな気持ちになる。

ところで、私は小沢健二が当時から大好きだ。今回の帰国のテーマソングは「流動体について」にしようと思っている。


小沢健二 - 流動体について

機内ではこの曲を何度か聴いて気分を高めるつもりだ。この曲にはホームを離れた海外在住者には共感できる想いが込められていると思う。海外でなくとも、これまでの暮らしからジャンプして、またホームへ違う視点で戻ってきた時でもいい。

この曲を聞きながら、私が日本で息切れしていた10年近く、本や音楽であるとか、文学的や芸術的なインプットを絶ってきたことに気づいた。他に優先順位が高いことがあったし、何よりもそういった物に目を向ける気力がなかった。 

と、気づいたら、ブログを始めたくなった。まずはリハビリ。徐々にインプットも増やしつつ、言葉を豊かにしていきたい。

意志は言葉を変え言葉は都市を変えていく

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流動体について

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